住家の資産価値に想う ~街並み?ファサード(建物前面)?~
資産価値って何だろう?
私は「この街に住みたい」が一番ではと思います。本来、住家は家族にとって一番大切な場所。
「一生の大半を過ごす処」「明日への活力を生み出す睡眠する処」それが家、家庭とも言います。
子育てする等、人生の大半を過ごす基地です!
アメリカでは、一生に住家を平均6回変わるそうです。
●結婚して住むスターターハウス
●子育てに良い環境の住家
●夫婦でゆったりする終の住家まで
なんと羨ましい限りです。
さて、日本ではどうでしょう?
大半は、一生住み続ける家庭がほとんどではないでしょうか。
アメリカでは、日本で言う中古住宅の値下がりを防ぐ努力がなされています。価値が下がると、もちろん住み替えができなくなります。
リフォームもできる限り自分でおこない、難しいところは業者に依頼する。
このように、アメリカでは外部は街のものバックヤードは自分のものと言うる考え方で資産価値を落とさない努力をしています。
また、中古住宅が下がらない原因の一つは「推定再生産」という考え方があります。
「推定再生産」とは、今この家を造ったらいくらかかるかと言う考え方です。
日本では、いまだに10年経過したら建物は価値がなくなる。なんとばかげた考えでしょう。
原因は、いくつかありますが、一番は日本の生産は元請け、下請け、孫請けといったシステムがあり、もともと購入した金額に見合う価値が最初からないことにあります。
それと、街ではなく家そのものに価値があると思い込んでいることも原因のひとつです。
一生しがみ続けなくてはならないのも、「銀行救済」「業界救済」としか考えられない。
金融公庫の35年ローンも、原因の一端ではと思います。
住み続ける間には、業者からのあの手この手で必要のない工事も含め、多額のリフォーム費用がいります。
したがって、現状のローンの完済年齢は73歳まで伸びているようです。
ファサード(建物前面)の現状
日本の街並みは個人主義ですから、色、建築方法などもまちまちです。
全体のファサード(建物前面)のウエイトを占めるガレージにおいては、コンクリートが真っ黒に汚れていたり、日本独特の風景ですがアルミカーポートがカビや苔で醜く汚れています。
車の劣化や綺麗を守りたいと思いカーポート屋根を造っているのに、なぜか汚れは放置されています。
今では、家そのものもデザインと称して軒のない家が多く造られています。
軒のない家は、守るすべがないためカビなどで倍以上のスピードで汚れいきます。
最近では、円安やウッドショックなど住宅も例外でなく資材の高騰が半端ではなくなってきています。
そういう理由から、中古住宅を購入してリノベーションする人が増えています。
この資材高騰を考えますと、ますますリノベーションという選択肢は増えるのではと思います。
私の近くでも空き家が増え、建売業者が購入し敷地内に2~3棟建築する従来方法が目立ちます。
この近くだけでも、10棟くらいはあるのではと思います。したがって、どうやって建築コストを下げようかと努力している様子が見て取れます。
本当に購入する人がいるのだろうかとも思ってしまいます。