深刻なマンションの「空き家」問題
このような記事が2019年2月6日の日本経済新聞に掲載されました。
「管理組合がなく、損壊状態でも修繕ができない物件が増えている」
原因は複雑で、主に相続が原因で塩漬けになり空き家となる場合が多いようです。
空き家が増えたマンションは、管理費や修繕積立金の確保に影響がでます。
そしてマンション管理が立ち行かなくなります。
既存のマンションを活かして快適に住むためには、専門知識豊富な管理者の存在は必要です。
また、資材や人件費の高騰で、修繕積立金で賄えなくなっているなどもあります。
戸建だと家を解体して土地だけを売るケースもありますが、他人と共有のマンションとなると
「古くなったから建て替えましょう」と話が進められるわけもなく、こういった方法は
ほぼ不可能。
しかし、今も人口減少に逆らうようにマンション、賃貸、戸建ともに新築は増え続けています。
2030年には、空き家が2000万戸を超すという試算もあります。
空き家に歯止めはかけられるのか・・・本当にこれでよいのだろうか。
【literacy】
マンションを建て替えるには!!
・・・区分所有者の4/5以上の賛成が必要。
(「区分所有法」という法律で決まっています。)
複数人で1棟の建物を共同所有して管理しているので、上記のハードルがまず難関となります。
相続により区分所有権の移転登記がされないままの空き家、建築時期が不明など、
建て替えができずに老朽化していくマンションが多くなっていくことが考えられます。
マンションに限らず、戸建住宅でも同様の問題が起こっており、現在は義務ではありませんが
不動産登記をどうするのかといったことが課題となっています。