知っていますか?日本の住宅は、先進国の中で最も短命!
アメリカの住宅の平均寿命は約50~60年、イギリスは約70~80年に対し、
日本は約30~35年程度というデータがあります。
◆わずか30年前後と日本の住宅が短命な現状
35年ものローンを考えますと、家を建てるなら誰もが「長持ちする家」を建てたいと考えるのは
当然です。
ところが、日本の家は意外に短いサイクルで建て替えられている。
なのに・・・50~60%の人が、40年未満の家を取り壊しています。
なぜでしょう・・・?
◆希望している住宅の耐久性と平均寿命
住宅の寿命について、新築時にはほとんどの方が築40年以上を希望しています。
家の耐久性について、築40年以上を期待しているにもかかわらず、現状は築30年程度で解体されていることになります。
日本の住宅は、短期間で解体され建て替えられているのです。
◆なぜ、日本の家の寿命は短いのか
①住宅の質が低いこと
戦後の雨梅雨しのぐ家に比べ、徐々に建材の質や住宅の品質は良くなってきているとは思うのですが…。
最近では、軒のない家やコスト重視と思われる家が多く見られます。
建材の進歩があるとはいえ、これでよいのだろうか。
②中古住宅の流通が活発でないこと
日本では、通常築10年程度で建物についての評価はほとんどゼロというのが常識です。
35年ものローンがあるのに、今の住まいを売って住み替えようにも、中古住宅は売却が難しい。
このような背景では、古くなれば売買するより、いっそ取り壊して建て替えようということになるのでしょう。
③リフォームの難しさ
暮らしていくうちに、経年に合わせて間取りを変えたり、
増築したいのに、住宅の構造や仕組みがそれに対応できなければ壊して建て替えることに。
家を買う時に、一生の住まいを希望しているのに、将来を考えず今の家族構成で判断する人が
ほとんどです。
当然、リニューアルの方法を考慮したものが必要になるのでは?
「夢のマイホーム」が
一生ローン???なんてことに!
業者の提案がベストではありません。
賢く自分で守ることが大切では・・・?
*中古住宅の診断普及せず*
2018年4月インスペクション(建物状況調査)制度を実質的に義務付けましたが、普及率は1%未満となっているようです。
理由は・・・
不動産会社は、「不備が見つかると売買しづらい」「時間がかかる」など自分たちのビジネスの役に
立たないからだそうです。
皆さんはどう思いますか。
今後、バブル期に大量供給された住宅が次々と築30年を迎えます。
2030年には空き家が2200万戸と予想されています。
皆さんは家をどのように守って行きますか