「兵庫県歴史的景観形成地区」リニューアル洗浄
今回は、兵庫県佐用町の「歴史的景観形成地区」の洗浄依頼です。
景観保存のため、地元住民も積極的に取り組んでいます。
場所は、旧因幡街道の宿場町で現在も観光者が絶えません。
因幡街道は、姫路から鳥取を結ぶ街道です。
もちろん現況保存のため、兵庫県に事前申請後に許可を得た洗剤のみの使用となります。
今回は、自然素材植物由来の酵素を使用しました。
洗浄箇所は、木製ガレージドア、玄関戸、格子戸。
県の申請許可が出ましたので、作業開始です。
<1日目>
①自然素材植物由来の酵素カビクリーナーで洗浄
②乾燥
<2日目>
①木製活性剤塗布
②防カビ
③防水剤塗布
使用されている素材は杉の木で、とても柔らかく水分も良く吸い込みます。
カビ汚れ、跳ね返りの汚れも顕著で強く擦るとささくれます。
作業は慎重にする必要があり全てが手作業です。
場所は山間部ということもあり寒く、陽も短いため次工程までの乾燥がままならず、余裕を持って2日間で行いました。
【作業前】
【酵素洗浄】
【木製活性剤塗布など】
【こんなに綺麗】
【作業後】
◆兵庫県平福景観形成地区ってこんなところ◆
因幡街道の宿場町である平福の中心に位置する江戸時代の後期の民家 瓜生原恒男家住宅、前川家住宅、瓜生原二郎家住宅の3棟で、佐用川に面して建ち、石垣、土蔵群が特徴。
老朽化に伴い、佐用町と地元住民が一 体となって保存に努めています。
平福の川端風景です。「川面に映る町屋群」で、川面にさざ波がなく静かな時、町屋群が水面にきれいに映るそうです。
石垣の高さは統一され美しい景観をつくっています。
岡山県美作市宮本の宮本武蔵生誕の地にも比較的に近く智頭急行には宮本武蔵という駅もあるほどです。
また、平福には第一回決闘の地とされる場所は歩いていける場所にあります。供養のために六体の地蔵が祀られています。
道の駅「宿場町ひらふく」では、きれいな虹を見ることができました!
佐用町の代表B級グルメの「ホルモン焼きうどん」も美味しくいただいてきました。
約70年前に佐用町で生まれた「ホルモン焼うどん」は、鉄板でホルモンや野菜、うどんを焼いて、「つけダレで食べる」ちょっぴり変わった鉄板料理です。
あちこちで看板が見うけられました。